- かじ取り装置
- 制動装置
- 走行装置
- 動力伝達装置
- 点火装置
- バッテリー
- エンジン本体
- 潤滑装置
- 冷却装置
- エキゾーストパイプ及びマフラー
- その他
プーリー間のベルト中央部を手で押した時(約10kg)、たわみの量が規定の範囲にあるかをスケール等を使用して点検します。
ベルトの内側や側面に著しい摩耗や損傷、亀裂の有無を点検します。
エンジンを停止して、ブレーキペダルを数回踏み、ブースター内を大気圧にしてからブレーキペダルを手で抵抗を感じるまで押します。
ペダルの遊びの量が規定の範囲にあるかを点検します。
エンジンをかけた状態でブレーキペダルを強く踏み込んで、ペダルと床の隙間が規定の範囲にあるかをスケールで点検します。
踏みごたえからブレーキラインにエアの混入がないかを点検します。
■3 ブレーキの利き具合
ドライ路面において踏力に応じた制動力が得られ、進行方向に対して真っ直ぐに止まることができるかを点検します。
ブレーキテスターを使用する場合は、左右前後輪の制動力の総和および左右差が規定値にあるかを点検します。
■4 引きしろ(踏みしろ)
パーキングブレーキレバーやペダルを規定の力で操作した際、引きしろ(踏みしろ)が規定のノッチ数(ラチェットがかみ込む音で確認)の範囲にあるか、また開放時に走行位置に保持されるかを点検します。
■5 ブレーキの利き具合
ドライ路面の急坂(20%勾配)で停止状態が保持できるかを点検します。
ブレーキテスターで点検する場合は制動力が規定値以上あるかを点検します。
■6 漏れ、損傷および取付状態
ブレーキホースやパイプ、その接続部に液漏れや損傷がないかを点検します。
また走行による振動やハンドル操作により、パイプやホース等が車体などその他の部分と干渉しないかを点検します。
更に接続部分やクランプに緩みがないか、スパナ等を使って点検します。
■7 液漏れ
マスターシリンダーの周辺から液漏れがないかを点検します。
ドラムブレーキであればブレーキドラムを取り外し、ホイールシリンダーのブーツ周辺から液漏れがないかを点検します。
ディスクブレーキであればホイールを取り外しディスクキャリパーの周辺から液漏れがないかを点検します。
■8 ドラムとライニングの隙間
ドラムブレーキではブレーキぺダルもしくはパーキングブレーキレバーを数回操作しブレーキシューを安定させた後、タイヤを手で回したときに引きずりがないかを点検します。
■9 シューの摺動部分およびライニングの摩耗
ドラムブレーキについては、ドラムカバーを取り外すかライニング残量点検孔からライニングの残量を点検します。
またライニングの端面に亀裂、剥離などの損傷がないかも確認します。
更にシューの戻り不良(ブレーキの引きずり)、ライニングの厚み、リベットやボルトの緩み、アンカピンの摩耗、スプリングのへたりも点検します。
■10 ディスクとパッドの隙間
タイヤを手で回したときにブレーキに異状な引きずりがないかを点検します。
■11 パッドの摩耗
ホイールを取り外してキャリパーの点検孔からパッドの厚みを点検します。
また必要に応じてスケール等を使って測定します。
タイヤゲージを用いて空気圧が規定値であるかを点検します。
またタイヤの全周にわたり亀裂や損傷はないか、異物が刺さったりかみ込んだりしていないか、偏摩耗していないかを点検します。
更にタイヤのスリップサインを点検するか、タイヤの接地面の全周にわたって溝の深さが規定値以上あるかをディプスゲージ等で測定します。
■13 ホイールナットおよびホイールボルトの緩み
ホイールナット、ホイールボルトに緩みがないかをレンチを使って点検します。
クラッチペダルを手で抵抗を感じるまで押し、遊びの量が規定の範囲にあるかを点検します。
またレリーズフォークの先端を手で動かし、遊びの量が規定の範囲にあるかをスケールを使って点検します。
更にクラッチが繋がる直前のクラッチペダルと床板との隙間が規定の範囲にあるかを点検します。
■15 オイル漏れ、オイル量
トランスミッションおよびトランスファー本体周辺(ケースの合わせ目など)やオイルシール部からオイル漏れがないかを点検します。
M/T車はトランスミッション及びトランスファーのフィラープラグを取り外し、プラグ穴に指を入れるなどしてオイル量を点検します。
A/T車はシフトレバーをゆっくり各レンジにシフトした後、Pレンジに戻してレベルゲージでオイル量を点検します。
■16 連結部の緩み
プロペラシャフトのジョイントフランジヨーク取付ボルト、ナット、センターベアリングブラケット取付ボルト、そしてドライブシャフトの取付ナットに緩みがないかを点検します。
スパークプラグ(白金プラグおよびイリジウムプラグを除く)を取り外し、電極に汚れ、損傷や摩耗がないか、絶縁碍子に焼損がないかを点検します。
また中心電極と接地電極との隙間(プラグギャップ)が規定の範囲にあるか、ゲージを使って点検します。
■18 点火時期
規定のアイドリング回転数で、タイミングライト等を用いて、点火時期が適切であるかをクランクプーリー等の合わせマークを見て点検します。
■19 ディストリビューターのキャップの状態
ディストリビューターを備えるエンジンの場合、キャップおよびローターに汚れがないかなど正常に働くかを確認します。
バッテリーのターミナル部が緩みや腐食によって接続不良になってないかを点検します。
ガソリンエンジンは、タコメーターなどを用いてアイドリング回転数が規定の範囲にあるかを確認した後、排気ガスの色が白煙や黒煙でないかを目視で点検します。
またアイドリング時のCO(一酸化炭素)およびHC(炭化水素)の排出濃度をCO・HCテスターにより点検します。
ディーゼルエンジンについては異状な黒煙を排出していないかを目視で点検します。
■22 エアクリーナーエレメントの状態
エレメントを取り外して、汚れ、詰まり、損傷等がないかを点検します。
シリンダーヘッドカバー、オイルパン、ドレンプラグなどからオイル漏れがないか、またオイルクーラーのホースなどに劣化によるふくらみや亀裂、損傷がないかを点検します。
プーリー間のベルト中央部を手で押したとき(約10kg)、たわみの量が規定の範囲にあるかをスケール等を使って点検します。
またはベルトテンションゲージ(張力計)を用いてベルトの張力が規定値内にあるかを点検します。
■25 水漏れ
ラジエター、ウォーターポンプ、ラジエターホース、ヒーターホース等から水漏れがないかを点検します。
エキゾーストパイプおよびマフラーの取付部、接続部等、各部に緩みがないかを手で揺する等して点検します。
またエンジンを始動して、接続等から排気ガスが漏れていないかを点検します。
スキャンツールの接続部を車載式故障診断装置と接続して診断の結果を読み取って点検します。
または診断の対象となるインジケーター類が点灯または点滅し続けないかを点検します。